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総事業コストの削減に努める
片倉チッカリンの13年3月期中間決算(連結)

 片倉チッカリン(株)はこのほど、平成13年3月期の中間決算短信(連結)を公表した。それによると、当上半期の売上高は124億2,200万円となり、経常利益は5億4,600万円となったが、退職給付会計適用に伴う退職給付債務の積立不足額の償却等により中間純利益は6,500万円となった。

 片倉チッカリン(株)の主力事業分野である肥料業界は、円高を主因に本年7月から2年連続して製品価格が値下がりしたことに加えコメの減反継続、環境負荷の軽減と高機能肥料の普及拡大による施肥量の減少、輸入野菜の急増と国産野菜市況の低迷などの要因により肥料総需要の落ち込みが続くなかで輸入肥料の増加もあり、厳しい状況が続いた。
 同社は、この様な厳しい肥料事業環境のもとで、需要増が期待できる有機複合肥料や微生物資材を中心に地域に密着した技術セールスを積極的に推進するとともに、生産コストや流通・一般経費の低減など総事業コストの削減に努めた。

 一方、新会計基準への対応に意を用いるなど財務体質の一層の健全化も図っている。 通期に向けて、片倉チッカリン(株)では肥料及び関連事業において引き続き「安全・安心・良食味」をキーワードとし有機質関連製品、高機能肥料を主体に一層の差別化戦略を推進していくことにしている。その一環として営農支援型営業活動の強化や新製品の開発に尽力していく。
 また、肥料以外の分野では循環型社会形成に資する生ゴミの堆肥化リサイクルシステムなどの環境関連事業に積極的に取り組み収益基盤の多様化を目指し、業績の向上に努めていくことにしている。

 これらにより通期の業績予想は、売上高271億円(前期比0.7%増)、経常利益12億4,000万円(同5.6%増)、当期純利益は退職金給付会計適用に伴う積み立て不足を償却することなどにより4億1,000万円(同30.9%減)を見込んでいる。



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