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アグリビジネス業界ニュース

第28回「国際福祉機器展」
過去最大の展示規模で開催
― 全国社会福祉協議会/保険福祉広報協会 ―

JA共済とセキスイとの共同出展ブース
JA共済とセキスイとの
共同出展ブース

 10月24日から26日までの3日間、東京国際展示場「東京ビッグサイト」東展示ホールにおいて、「国際福祉機器展H.C.R.2001」が開催された。この展示会は、全国社会福祉協議会、保険福祉広報協会の主催、厚生労働省、経済産業省、総務省、東京都、海外参加国大使館の後援で催されたもので、今回で28回目の開催となる。
 展示会場には13カ国1地域635社が25,000点をこえる世界最新の多彩な福祉関連機器を出展、過去最大の展示規模となった。
 東1ホールでは「在宅サービス・施設等への経営、管理システム」「建築・住宅・施設用設備」、東2ホールは「ベッド」「コミュニケーション機器」が、東3ホールは「日常生活用品、介護用品」、東4ホールは「福祉車両」、東5ホールでは「移動機器」、東6ホールには「おむつ」「トイレ」「入浴」「出版等各種情報」がそれぞれ展示紹介された。
 東1ホールでは、全国共済農業協同組合連合会が積水化学工業(株)及び(株)全国農協共済福祉事業団と共同出展した介護・自立支援ルーム「JA共済くつろぎの間」が注目された。

「くつろぎの間」
多くの来場者がつめかけた
「くつろぎの間」

 介護をする人・される人の現場では、「在宅介護」が大きなウエイトを占める状況にある。
 JA共済では、社会福祉法人農協共済中伊豆・別府リハビリテーションセンターで蓄積してきた介護ノウハウを活かし、積水化学工業(株)が培ってきた「人間生活工学」に基づく介護・自立支援設備システムを取り入れ、「在宅介護」ルームの決定版といえる介護・自立支援ルーム「JA共済くつろぎの間」を共同開発、昨年より事業展開してきた。
 JA共済では、“高齢者や身体に障害のある人が家族と共に快適に暮らせる”ことを開発のコンセプトにし、母屋に直結した形態の介護・自立支援ルーム「JA共済くつろぎの間」をJAの組合員を中心に提案している。
 購入資金には、JA共済の共済金(終身共済などの後遺障害共済金、介護初期給付特約の共済金、養老生命共済の満期前払金、養老生命共済や建物更生共済の満期共済金)等を用いることも、有効な使い方だろう。

「くつろぎの間」の内部
「くつろぎの間」の内部

 この介護ルームには、次のような優れた特長がある。
 1.母屋の増改築よりも割安で、品質が一定しており、短い工期で設置できる。
 2.身体機能が低下した人でも、利用しやすい設備・構造になっており、転倒事故等を未然に防ぐ工夫が随所に施されている。
 3.勝手口と在宅介護に必要な設備(トイレ、浴室、居室)が揃っているため、ホームヘルパーを母屋に入れることなく利用できる等。
 開期中は、社会福祉法人農協共済中伊豆リハビリテーションセンターの作業療法士による介護実務の説明指導もあり、「JA共済くつろぎの間」をはじめとした展示ブースには終日多数の来場者が足を運び、盛況を極めた。
 「JA共済くつろぎの間」の価格は、コアタイプで組合員価格が2,645,000円、それより広いAタイプ・Bタイプとフリープランが用意されている。




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