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「宗谷黒牛」が全農安心システム認証第一号に
  産直先の大阪いずみ市民生協と授与式 (9/22)


 「より安全な農畜産物の供給を」とJA全農は昨春、独自の検査・認証制度を導入。「全農安心システム」と名付けてモデル事業を各品目で実施しているが、その認証第1号が北海道産の「宗谷黒牛」となった。これを記念して26日、産直提携先である大阪いずみ市民生協(本部、堺市)と共催で認証書授与式を開く。

 JAグループは消費者に信頼される食料の供給に向け「安心システム」の構築を10月のJA全国大会で打ち出すが、今回の認証は、その先駆けとなる。
 全農としては今後、各品目でモデル事業を推進し、コメ、野菜、果物などに認証を広げると共に、国などと連携しながら制度をオープンして、本格的な安心システムの展開に移行する。

 今回は、全農が産直事業の中で、システム導入を推進し、北海道稚内市の(社)宗谷畜産開発公社と大阪いずみ市民生協(榎彰徳理事長)が、これに合意した。
 特別の飼料を使った飼育や、検査と表示の方法などを協議の上で生産を開始。生産過程を記帳した。
 これらを専門検査員(全農グループ職員)がチェック。さらに全農の研究機関が生産物の品質・残留検査をし、生産過程や分析結果など、すべての情報を生協に開示した。

 畜産認証部会は生産者、流通業、学識経験者、消費者の各分野と全農職員などで構成されている。
 宗谷畜産開発公社は稚内など7市町村、8JA、1農協連の出資による社団法人。宗谷岬肉牛牧場で約3000頭を飼養し、全農銘柄の「ナチュラルビーフ」を生産している。

 大阪いずみ市民生協は東大阪市以南(大阪市を除く)がエリアで組合員数約30万人。供給高は約500億円(1999年実績)。新商品の供給開始を大いにアピールしたいとして26日、堺市の同生協ホールで認証書授与式を挙げる。

 全農安心システムは、生産者の顔が見える安全で良質な産直商品を生協や量販店と共同開発する方式だ。実験期間中はコメ、園芸農産、畜産、循環型の4タイプを重点にモデルを限定して実施し、事務局である全農の大消費地販売推進部がシステムを推進。さらに販促にあたる。  期間終了後は認証機関を第三者に移し、オープン化する方向だ。



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