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稼働率向上などを追求
優秀オペレーター8人を表彰
−−カントリーエレベーター協議会(6/12)

 カントリーエレベーターの運営改善などを目的とする全国農協カントリーエレベーター協議会の総代会は12日、東京・虎ノ門パストラルで開き、稼働率向上などを図る平成13年度事業計画を決め、優秀オペレーター8人を表彰した。
 事業計画は▽県経済連カントリーエレベーター(CE)指導員の設置推進▽研修会の開催▽品質事故防止対策に取り組むーーなどとなっている。
 同対策の中では、優良なCEとJAを表彰する県経済連と県協議会に対しては全国協議会の会長賞を授与するなど、県段階でのコンクール開催などを後援する事業計画も盛り込んだ。
 同協議会の会員JA数は12年度で345、施設数は前年度より13増えて742となった。県レベルで協議会を設置しているのは25県。
 総代会では坂本由夫会長(石川・JA能美組合長)が、CEは稲作・麦作経営の基幹施設、集出荷拠点であり、流通合理化にも今後ますます重要な役割を担うと強調。課題として▽稼働率の向上▽品質事故の防止▽老朽施設の補修▽オペレーター育成などを挙げた。
 来賓あいさつでは農水省生産局農産振興課の西川孝一課長が「稲作では主業農家が2割に満たない」として農業の構造改革では稲作が焦点になると指摘。
 「CE(の運営強化)は稲作構造の改善に寄与できると考えている。チャレンジしてほしい」と期待。国はそうした観点から、「来年度の予算措置を講じていく」と明らかにした。  総代会は前年度事業報告や今年度計画を承認後、次の優秀オペレーター8人を表彰。出席者約80人が盛大な拍手で栄誉を讃えた。
 佐々木幸男(秋田・JA秋田おばこ)、佐藤昌宏(福島・JA会津みどり)、折茂久雄(群馬・JAたのふじ)、稲垣暢奉(愛知・JAあいち中央)、藪押通之(愛知・JA豊田市)、五十嵐喜代信(福井・JA福井市)、西沢一敏(滋賀・JA東びわこ)、川上肇博(香川・JA香川豊南)。
 この表彰は、農水省、JA全農、社農業倉庫受寄物損害補償基金(農倉基金)の協力で行っている。
 表彰基準は▽10年以上の勤務者▽その間に農倉基金の補償対象となる品質事故や火災事故を起こしたことがない▽稼働率が最近3年間、おおむね80%以上などとなっている。
 CEは昭和39年に導入され、全国協議会は49年にできた。今年度事業計画では県連CE指導員の設置を進めるが、前年度は17経済連、19人となった。
 研修会は対象を(1)運転技術者(オペレーター)(2)県連CE指導員(3)JA経営者の3つに分けて開催しているが、今年度の事業計画では、さらに管理者向けの研修会も開く。
 また品質事故防止では月間運動を設定する。そのほか全農、全中と連携してCE関係予算措置の継続と拡充を政府に要請する。

 
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