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「全農安心システム」に大きな人垣が
FOODEX JAPAN2003 (3/15)

赤いパッケージで評判のメグミルクも全農ブースに
赤いパッケージで評判の
メグミルクも 全農ブースに

 アジア・環太平洋地域で最大、世界でも3番目の規模をもつ食品・飲料専門展示会「FOODEX JAPAN 2003」(国際食品・飲料展)が、今年も3月11日から14日まで、幕張メッセ(千葉市)で開催された。この展示会は、フードサービス・流通・小売業界など、食ビジネスのプロを対象に、1976年から毎年開催されており、今回は28回目となる。
 今回のメインテーマ「世界を結ぶ食文化―“食”の楽しさ新発見」のもと、78カ国・地域の2515社・団体が出展。来場者は、9万8920名(主催者側発表)と昨年を約10%上回り、関心の高さをうかがわせた。
 FOODEXには、平成10年から全農グループも出展しているが、今回も日本ミルクコミュニティ、全農パールライス東日本、全農パールライス西日本、全農チキンフーズ、全農ミート、全農鶏卵、全農越谷青果、全農クロップスの各社と全農関連部署、さらに長野県本部を始めとする都道府県本部が出展した。

ブース内には常に国産農畜産物に期待する人の波が
ブース内には常に国産農畜産物に
期待する人の波が

 「もっと近くに。 新鮮・お届けします」「全農グループは、日本の農畜産物を安心のシステムで支えます」と掲げられたブースは、外側通路とともにブース内に2本の通り抜けできる通路をもうけ、その通路沿いに安心のシステムで支えられた米・青果・農産・畜産・日配、長野県本部、さらに都道府県本部の展示商品コーナーを配置し、国産農畜産物をアピールした。
 BSE(牛海綿状脳症)発生、無登録農薬問題などで“食”の安全・安心への関心が高まり、国産農畜産物への期待が大きくなってきているが、それを反映してか、今年の全農グループブースでの商談・問い合わせは「昨年の倍くらい」あったという。
 特に注目を集めたのが、1日3回(最終日は2回)行われた「全農安心システム」のプレゼントークだった。「全農安心システム」の基本的な考え方と仕組みを分かりやすく解説するとともに、回ごとに取り上げる品目を変え、具体的に生産現場でどのように生産しているのかをビデオやスライドを使い、当該JAの営農担当者も加わっての説明に、大きな人垣ができた。
 30分間の説明時間は、こうした展示会としては少し長いのではと思ったが、できた人垣はほとんど崩れず、配られたリーフレット片手にメモを取るなど、最後まで熱心に聞きいっているのが、印象的だった。
 「これからは、単品を売るのではなく、システムを売っていく時代だ」という意見を会場で聞いた。もちろん一つひとつの農畜産物の品質が優れていなければならないが、その品質を支えるシステムが本当に信頼に耐えられるものなのかどうか、そのことが問われる時代になったということだろう。
 そういう意味で、BSE以前から着々と築かれてきた「全農安心システム」が改めて“食のプロ”から注目されていることを、今回のFOODEXは示したといえるだろう。   (2003.3.25)

「全農安心システム」の説明には毎回大きな人垣が
「全農安心システム」の説明には毎回大きな人垣が 熱心に聞き入る人たち
  熱心に聞き入る人たち


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