農業協同組合新聞 JACOM
   
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BSEが「焼肉」を直撃
今年上期の外食産業実績 (7/29)


 (社)日本フードサービス協会は、このほど協会会員社による、2004年上期(1月〜6月)の外食産業市場動向調査結果を発表した。
 調査結果は全店ベースと既存店ベースでまとめられており、概要は以下の通り。
【全店ベース】
(1)新規出店も含めた全店ベースの全業態トータルの売上は、昨年同期比101.9%と、1.9%増加した。月別では、3月に前年を下回ったが、それ以外の月は前年を上回り、特に2月はうるう年であったことから高い伸びを示した。
(2)業態別ではファストフード101.6%、ファミリーレストラン100.9%、パブ・居酒屋105.7%、ディナーレストラン103.3%、喫茶107.6%と、いずれも前年同期を上回り、特にパブ・居酒屋と喫茶は店舗数の増加もあり、売上を伸ばしている。
(3)ファストフードの和風とファミリーレストランの焼肉の分野は、BSEによる米国産牛肉の輸入停止の影響を受け売上が減少した。
(4)客単価は全体で100.6%と前年を上回り、上昇基調がうかがえる。
(5)店舗数は103.7%で、前年に比べると伸び率は下がったが、依然として新規出店は活発である。特にファストフードの和風とその他(カレー、アイスクリームなど)、ファミリーレストランの中華と焼肉、居酒屋は二桁の増加となっている。
【既存店ベース】
(1)既存店ベースの売上は、全業態で97.0%と、前年同期を3.0%下回った。業態別ではファストフード97.6%、ファミリーレストラン96.6%、パブ・居酒屋94.8%、ディナーレストラン99.5%、喫茶100.0%であった。ファストフードの中で洋風は101.6%とプラスであったが、和風は大きく落ち込んでいる。
(2)客数は全体で96.6%と3.4%減少したが、ファストフードの洋風と喫茶は、前年同期を上回る来客数があった。
(3)客単価は100.5%と僅かに前年同期を上回り、昨年の後半以降安定してきている。

(2004.7.29)


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