農業協同組合新聞 JACOM
   
アグリビジネス業界ニュース

充実した『農薬ゼミ』 地方での開催も予定
《農薬工業会》

 農薬工業会はさきごろ、昨年11月に東京都港区のヤクルトホールで主婦を中心とした消費者約500名の参加を得て行った「農薬ゼミ」におけるアンケート調査結果をまとめた。農薬の必要性・安全性・抵抗感とも聴講後の評価が非常に高く、今後の継続が望まれる。
 「農薬ゼミ」は、農薬のはたらきと役割、人体や環境への影響、安全性の確保など、農薬について正しく理解してもらうことを目的に開催しているもので、4月に続く2回目。アンケート調査382サンプルの内訳は、女性72.3%、男性26.4%、年齢別では「50代」が28.8%ともっとも多かった。
 農薬の具体的なイメージに関しては、「農薬ゼミ」聴講前・聴講後を比較すると、「農薬は有害で危険である」などのいずれの項目においても聴講前より聴講後において『あまり(全く)そう思わない』と回答する者が概ね多く聴講後の評価は非常に高かった。
 アンケートのポイントは、「農薬の必要性」、「農薬の安全性」、「農薬使用への抵抗感」の3点に絞られる。
 「農薬の必要性」に関して、「農薬ゼミ」聴講前・聴講後を比較すると、必要計が61.5%(聴講前)から93.5%(聴講後)と大幅に増加しており、聴講後の評価は非常に高くなっている。
 「農薬の安全性」では、「農薬ゼミ」聴講前・聴講後を比較すると、安全計が21.2%(聴講前)から82.5%(聴講後)とこれも増加しており、高く評価されよう。
 「農薬使用への抵抗感」に関しても、「農薬ゼミ」聴講前・聴講後を比較すると、抵抗がない計が13.9%(聴講前)から62.3%(聴講後)と増加しており、聴講後の評価が非常に高いことが特筆できる(グラフ参照)。
 評価・要望意見としては、「農薬について偏見や不安が解消された」、「繰り返し厳しい試験・検査や研究を行っているのが分かった」、「農薬の必要性を実感」、「生産者の農薬散布基準値が守られていると良い」、「安全だと断定するには抵抗感がある」などが寄せられている。
 農薬工業会では、「農薬ゼミ」およびアンケート調査結果で一つの方向性を見いだしているが、今後とも、いっそう農薬の正しい理解を消費者に得てもらうために「農薬ゼミ」を地方にも拡大して継続的に開催していくことにしている。第3回『農薬ゼミ』は2月19日、福岡市で開催される。

 

(2005.1.17)

社団法人 農協協会
 
〒103-0013 東京都中央区日本橋人形町3-1-15 藤野ビル Tel. 03-3639-1121 Fax. 03-3639-1120 info@jacom.or.jp
Copyright ( C ) 2000-2004 Nokyokyokai All Rights Reserved. 当サイト上のすべてのコンテンツの無断転載を禁じます。