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鍋つゆなど伸びる −加工食品の市場動向調査 (2/4)


 総合マーケティングビジネスの兜x士経済は加工食品の市場動向調査で2月4日、調味料など71品目の動向をまとめ、注目市場を鍋料理向けのつゆ(すき焼き、しゃぶしゃぶのたれ、ポン酢を除く)などとした。
 昨年の鍋つゆ市場は猛暑の去った11月以降、各社が軒並み好調に転じ、07年の売上げは前年比6.1%増の191億円が見込まれる。
 上位企業がカレー鍋用つゆを発売したが、もつ鍋や豆乳鍋といった商品でも裾野が広がり、今後も外食メニューから誕生した新商品の開発動向が注目される。08年予測は3.7%増。
 また白だし市場も注目される。白しょう油や淡口しょう油にだしを加えて調味したものを対象に調査したが、外食店や給食業者向けの業務用で拡大が続いている。市販用では開拓の余地が残る関東に注目。
 他の調味料では野菜の価格安定でサラダが食卓にのぼる機会にも恵まれてドレッシングが続伸の一方、ノンオイルドレッシングは伸び悩んでいる。
 食用油やマヨネーズは原材料コスト上昇ですでに値上げしたが、今後はしょう油、味噌、コンソメなどが続き、値上げの波がここにも押し寄せて来ている。
 トマトソースは70%を占める業務用などで底堅い需要がある。調味料全体の市場規模は1兆5460億円。
 一方、調味食品は昨年、上位企業の注力で再び伸び率が拡大した。今年は北京五輪を控えてさらに伸びが期待できる。
 インスタントカレーは油脂、小麦などの高騰を受け、上位各社が値上げに踏み切っている。価格競争からの脱却を狙い、カロリーカットや“石臼挽きスパイス”を採用するなど付加価値型商品を登場させる動きも広がっている。
 調査時点は昨年11、12月。

(2008.2.12)

 

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