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ドバイで日本食紹介〜牛肉を特例輸出 −外務省・農水省
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 外務省と農水省は2月23日(日本時間)、アラブ首長国連邦のドバイ・ワールド・トレード・センターで、GULFOOD2008(=2月24日〜2月27日にドバイで開催する国際食品見本市)に参加する高級ホテルやレストラン関係者など約70名を招待し、「WASHOKU-Try Japan's Good Food」として日本食材を使用した日本食の紹介をした。
 使用された日本食材は、青森産りんご、栃木産なし、熊本産みかん・デコポン、宮崎産キンカンのほか佐賀、熊本産牛肉。
 牛肉はわが国のBSE発生により、アラブ首長国連邦(UAE)向け輸出が禁止されていたが、このイベント用に特例的に輸出が認められ、熊本産ヒレ3.4kg(A4)、佐賀産モモ15kg(A4)が2月20日に通関していた。
 UAEへの日本産牛肉輸出は平成16年6月以降解禁を要請してきており、昨年12月に来日したムハンマド・アブダビ首長国皇太子に若林農水大臣が、今年1月UAEを訪問した甘利経産大臣が同皇太子に要請するなどの結果、UAE政府は日本産牛肉の輸入を許可する省令を発行していた。
 農水省は今後、商業ベースでの恒常的な輸出の実現のため、輸出検疫・食品衛生関連の証明書の定型様式をUAE政府との間で確定する。また、ハラル認証を満たせるよう民間事業者等に対し情報提供を行うことにしている。
 過去のUAE向け牛肉輸出量は、平成11年49kg、平成12年188kg、平成13年220kgだった。
(用語解説)
ハラル認証=ハラルはアラビア語で「神に許されたもの」の意味で、イスラム圏では定められた手順により祈祷を唱えながらと畜された食肉でなければ食してはならないとの宗教上の作法がある。輸出の際にはこれを満たしていることを示す認証が求められる場合がある。

(2008.2.26)

 

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