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7割強が依頼を受けて農地の規模を拡大 農業者の意識調査 −農水省
(2/26)


 この10年間に農地の規模を拡大した農業者に、その理由を聞いたところ「引き受けてという頼みを受けたため」との回答が最も多かったなどというアンケート結果が農水省の「経営する農地の拡大と縮小の意識・意向調査」で2月26日わかった。今年1月に全国の農業者モニター約1300人(施設栽培と畜産を除く)から回答を得た。
 「引き受けて」と頼まれたから拡大したと答えた人は73.5%にのぼった。次いで「農地が隣接していたため」が48%弱、また「技術面で進歩があり、生産効率が上がったため」が36%あった。
 反対に農地を縮小した理由は「高齢化で労働投入量が減少したため」が44.5%で最も多く、次いで「農産物価格や単位面積当たりの収益が低いなど農業経営の環境が悪かったため」が44%弱となっている。
 今後、拡大したいと考えているモニターの回答でも、その理由は「引き受けてほしいという依頼を受けているため」が55%で最も高かった。
 次いで「後継者がいるため」が5割、「生産効率が上がっているため」が5割弱となった。
 一方、今後、縮小したいと考えている人の挙げた理由は「農業経営の環境が悪いため」と「高齢化で労働投入量が減少するため」がそれぞれ6割強となった。 縮小する場合、その農地をどうしたいと考えるかという質問には「市町村・農業委員会・JAなどに売却や貸し付ける相手先の選定を依頼したい」という回答率が最も高く34%、次いで「農地が隣接している人に売却または貸し付けたい」が約29%だった。
 この全国アンケート調査は同省の農林水産情報交流ネットワーク事業として行われた。

経営する農地の規模を拡大した理由・表

(2008.2.28)

 

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