農業協同組合新聞 JACOM
   

特集 第53回JA全国青年大会


「結」はニッポンの国力になる
矢木龍一JA全青協会長に聞く


矢木龍一JA全青協会長
矢木龍一JA全青協会長

 ――大会スローガン「甦れ 智と結のこころ」に込めた思いを改めて聞かせてください。

 昔の農村にあった助け合い運動「結」を盟友みんなで思い起こそうということです。ともすれば自分が作っている品目や自分の県のことだけ考えるが、そうじゃなくて同じ農業者として全国の仲間が農政やJAに対して問題意識を持つことが大切だと考えてほしい。
 今まではいかに自分の経営を安定させるかにこだわっていたところがあると思うが、先の見えない農政にみんな不安を感じていると思う。会長に就任してから末端まで訪ねて現場の声を聞いて考えようと心がけており、たとえば品目横断政策にしても産地づくり対策にしても、今後どうなるのか、国は何をめざしているのか不安だらけだ。20代の若い農業者が夢を持てるよう、やはり自給率向上のためにきちんとした政策が必要だと思うが、そのためには小さな輪のなかにいないで、もっと大きな輪になって訴えていこう。その問題意識を共有する結、ということです。結は日本の国力にもなると思う。

 ――食と農の共生パレードを実行しましたが消費者へのアピール活動にも力を入れていますね。

 われら生産者として立ち上げるときが来た、ということ。自分たち生産者もJAグループの旗のもとで、一つの旗頭となって訴えていきたい。
 いちばん訴えたいのは食料安保のことです。これは自給率問題と直結している。有事の際には自給率が低ければ食料危機が来る、それをどう回避するかという問題だということを分かってもらいたい。食料危機、と言ったら分かってもらえるのではないか。外国から安定的に輸入することが食料安保ではない、自給率がいかに大切かということをアピールしていく。
 これまでJA青年部は次世代に向けて食農教育に力を入れてきましたが、国民、消費者に向けて生産者が直に農業理解を訴える運動も大きな柱に加えていきたい。

 ――JAグループへの期待、そして全国の盟友へのメッセージを。

 青年部のメンバーはゆくゆくはJAの後継者になることは間違いない。JAはもっと青年部に目を向けるべき。全中には理事として就任しているが、県段階でも青年部役員を理事にすることが求められるのではないか。広く後継者に目を向けることがJAの発展に必ずつながる。
 JA改革でも、何も生産資材価格の引き下げばかり求めているのではなく、われわれJAを拠り所に集まったものとして、いかに価値を高めて農産物が販売できるか、どうすれば集荷率は上がるかといったことを考えていきたいと思っている。
 青年部の盟友には、改めてこの組織がJAの旗のもとにある組織、JAユース、であることを考えてもらいたい。そして悩みをこの組織にぶつけていく。組織として動けばいい方向に事態を動かすこともできる。何もしなければ、何も言わなければ変わらない。自分一人では農業というのはできない、そこを再認識して仲間と行動を起こすことが求めれていると思っています。

(2007.2.26)

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