仲間とともに女性の笑顔があふれる地域に

　JA三次では毎年、JAとして女性部大会を開催しており今年度は家の光大会と合わせて1月15日に開催した。大会には約450人が参加、会場となったJAのホールは2階席までぎっしり。酒井久子女性部長は農村人口の減少や農産物の自由化など厳しい環境にあるが「農村には子どもを背負って農作業をしてきた決して揺るがない女性の力があります。女性の笑顔が絶えない地域づくりを」と呼びかけた。
　大会では今村奈良臣東大名誉教授の講演も行われた（本号では要旨を今村教授に執筆してもらった）。
　JA三次では「組合員数の拡大と組織基盤の強化」に17年度から取り組み、2年間で3100人を増やし現在2万人の大台を回復した。市の人口6万人のうち3割を占める。村上光雄代表理事組合長は「家族ぐるみ、集落ぐるみ、地域ぐるみで足もとをコツコツと固めていくのがJAの課題」と語る。この組合員拡大運動の柱になったのが女性部だ。組合員に占める女性比率は32％となった。JAが力を入れるアンテナショップへの出荷・販売でも「出荷者の半分以上は女性。女性部がなければJAが成り立たない」（村上組合長）。
　現在女性部員は約1400人。ここに紹介したのは19ある支部の支部長さんと、フレッシュミズ、光年部の代表者のみなさん。各地域で農業、文化・交流活動、環境づくりなどに仲間とともに取り組んでいる。「楽しく参加がモットー。みんな盛り上がってます」、「仲間ができ自分も成長しました」、「みんなに助けられてます」、「忙しくて年とってる暇はないです」などなど女性部活動は地域を支え、地域に支えられてもいる――。
（ＪＡ三次女性部の現地レポートへ）