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【静岡シブヤ精機】
マキ製作所の全事業資産、静岡シブヤ精機に譲渡

 青果物選果施設の大手メーカー、(株)マキ製作所は、四月一日付けで全事業用資産を...

 青果物選果施設の大手メーカー、(株)マキ製作所は、四月一日付けで全事業用資産を静岡シブヤ精機(株)に譲渡した。
 静岡シブヤ精機(株)(渡邉英勝社長)は、澁谷工業(株)(石川県金沢市・澁谷弘利社長)の子会社で今年2月に設立された、資本金4億5000万円の会社だが、マキ製作所からは、事前に自主退社した人以外の240名を採用した。
 事業内容は、旧マキ製作所と同様に青果物選果施設の設計作製が中心となるが、農業用設備、自動包装機、荷役運搬システム、食品加工機、農業用及び産業用のロボット、水産物の選別機・検量機などの開発・製造なども手掛けていく。親会社の澁谷工業(株)をはじめ、シブヤグループ(全11社)との連携により、将来的には幅広い産業分野への進出も、模索していく考えだ。
 マキ製作所は、創業以来、青果物の選果・選別プラントを手懸ける大手企業として知られ、全農指定メーカーでもあったが、青果物選果・選別プラントの国内需要が、大幅に減少し、業績は最盛期の半分近くまで落ち込んでいた。
 新経営陣のもと、財務改善を図ってきたが、不良在庫44億円やその他の損失が判明、昨年8月時点で23億円の債務超過も判明し、自力再建を断念して民事再生法の適用を申請していた。負債総額は昨年8月末時点で123億円にのぼっていた。
 マキ製作所は、本年6月までに第一次の清算をし、来年6月までには債務者への弁済等を済ませ、会社自体を清算する。

(2008.04.25)