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【森永乳業】
平成20年3月期決算短信発表

コスト増など受け減益

 森永乳業(株)は、5月15日、平成20年3月期決算短信を発表した。 ...

 森永乳業(株)は、5月15日、平成20年3月期決算短信を発表した。
 事業環境状況は、企業間販売競争が激化する中、原材料コストの大幅上昇で厳しい経営環境が続いている。酪農乳業は、北海道が増産に転じたものの、全国生産量は前年を下回った。乳飲料・発酵乳の生産量も前年を下回った。国内乳製品需給は、過剰傾向にあった脱脂粉乳やバターが、大幅在庫減により、一転して逼迫した状況となった。
 こうした環境の中、同社グループは顧客ニーズに対応した商品開発、効率的な販売促進などに取り組み、原材料価格の上昇を吸収すべく、拡販に努めローコストオペレーションの徹底を図ってきたが、減益という厳しい結果となった。
 当期の連結売上高は、5868億4800万円(前期比1.5%増)となったが利益面では原材料価格の上昇を吸収しきれず、営業利益は78億1000万円(前期比26.5%減)、経常利益は84億900万円(前期比32.9%減)、当期純利益は20億6400万円(前期比61.3%減)となった。
 次期連結業績予想は、売上高5910億円(前期比0.7%増)、営業利益82億円(同5.0%増)、経常利益85億円(同1.1%増)、当期純利益24億円(同16.3%増)を見込んでいる。

(2008.05.23)