トーヨーライス（株）（東京都中央区、雑賀慶二社長）が販売する『金芽米「特別栽培米」』がこのたび、ヨーロッパでも有数の品質評価機関であるモンドセレクションの金賞を、さらに味覚品質を評価する機構として近年注目されているITQIにおいて、二ツ星を受賞した。なおITQIで、コメ商品が受賞するのは、業界初のこととなる。
　『金芽米「特別栽培米」』は、日本有数の米どころ信州・安曇野において、ＢＧ無洗米を作る際に出る肌ヌカ「米の精」を肥料とし、特別栽培米に育成したコシヒカリのみを使用し金芽米に仕上げた商品で、希少価値が高いことから通信販売のみで販売されている人気ブランド米だ。
　モンドセレクションの審査は、「味覚」「衛生」「パッケージに記載されている成分などが正しいか」「原材料」などの項目ごとに、それぞれの分野で活躍する、確かな専門的知識とその高い能力を認められたスペシャリストらによる採点が行われ、100点満点の95点以上で特別金賞、85点以上で金賞、75点以上で銀賞、65点以上で銅賞が授与される。
　もともと日本人のようにコメを主食として食べる文化がないヨーロッパにおいて、「コメ商品で金賞以上は至難の業」と業界・企業関係者から言われていただけに、今回の金賞受賞は極めて意義深いものだといえる。
　一方、ITQIの審査は、徹底した目隠し方式に基づき、パッケージや製品を特定するものを全て取り除き、製品を各カテゴリーの審査員に提出。その製品は製造者の指示に厳密に従って、冷却/加熱あるいは調理され、家庭で消費されるのと同様に供される。
　各審査員は官能分析を行い、全体的な味覚的快楽のほか、見た目や香り、質感、風味と食感に基づいて評価表に点数を付け、授賞製品には３段階の優秀味覚賞が贈られる。
・三ツ星：極めて優秀（90点以上）
・二ツ星：特記に値する（80点以上〜90点未満）
・一ツ星：美味しい（70点以上〜80点未満）
　金芽米は二ツ星の授賞だったが、88.5点という高得点であり、三ツ星に近い極めて高い評価を受けた。またITQIにおけるコメ商品の初受賞、という輝かしい結果を得た。
　なお、ITQIの授賞式は5月29日、ベルギーのブリュッセルで、モンドセレクションの授賞式は6月2日、オーストリアのウィーンで行われる予定だ。