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【農研機構】
DNA検査による品種判別の効率化を図るソフトウエアを開発

 独立行政法人 農業・食品産業技術総合研究機構の果樹研究所は、品種判別に利用でき...

 独立行政法人 農業・食品産業技術総合研究機構の果樹研究所は、品種判別に利用できるDNAマーカーの有効性を評価するために必要な計算処理を、簡単な操作で自動的に実行できるソフトウエア「MarkerToolKit」を開発した。
 DNAマーカーによる品種判別を行う際、複数のDNAマーカーからどのマーカーを使えば効果的に品種判別ができるかは、統計的な方法を使って事前に評価するが、DNAマーカーの数や適用した品種数が増えると、それに伴って計算量も増大し、複雑な統計計算が必要になってくる。
 このたび開発された「MarkerToolKit」は、パソコンで簡単にデータ入力や計算処理ができるソフトウエアだ。WindowsXPで動作し、データの入出力をマイクロソフト・エクセル2003で行うことができる。計算の実行も簡単なマウス操作で行える。
 実行される9種類の計算のうちの3つは、新たな計算機能だ。これは、入力された文字列に対する文字列処理であり、マーカーの種類、生物種は問わない。果樹類だけでなく、他の2倍体の生物にも利用できる。
 「MarkerToolKit」は、果樹研究所のホームページ(http://fruit.naro.affrc.go.jp/)から、だれでも無償でダウンロードすることができる。
 なお、この研究成果は、農林水産省委託プロジェクト研究「安全で信頼性、機能性が高い食品・農産物提供のための評価・管理技術の開発」で得られたものだ。

(2008.06.11)