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【ダウ・アグロサイエンス】
米国種子会社の買収に着手

種子事業のいっそう強化へ

 ダウ・ケミカルの100%子会社ダウ・アグロサイエンスが、種子事業のいっそうの強...

 ダウ・ケミカルの100%子会社ダウ・アグロサイエンスが、種子事業のいっそうの強化に動いている。米国における種子会社の資産過半数の買収に着手したほか、欧州(ドイツ)での種子会社の買収もほぼ固めた模様だ。
 米国で同社が買収に動いたのは、アイオワ州のキャロルに拠点を置くレンゼ・ハイブリッズ社(注)
  同買収により新設されるレンゼ・シーズLLCを加えることでダウ・アグロサイエンスの種子事業は、今後いっそう強化・拡充されると見られる。買収手続きをまもなく完了させるが、買収金額については明らかにしていない。
 両者がこのほど合意した内容は、ダウ・アグロサイエンスがレンゼの全営業部門、マーケティング部門、レンゼ・ブランドに関連する作物栽培資産、大豆生産資産など多岐におよぶ。
 ダウ・アグロサイエンスはレンゼ・ブランドの単独販売を継続し、2009年度の販売品目に変更はない。
 今回の買収は、ダウ・アグロサイエンスにとってアグロメン、MTI、デュオメイズ、トライアンフ・シード、デアリーランド・シードに続く6件目の買収劇となるが、近々、欧州(ドイツ)での買収も明らかにされる見通しであり、同社の積極的な種子事業戦略が改めて注目される。
 (注)レンゼ・ハイブリッズ社 約70年の歴史を誇り、ハイブリッド種子を米国中西部のトウモロコシ、大豆、アルファルファ生産者向けに供給しており、高度な遺伝子技術に定評がある。

(2008.10.15)