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【サタケ】
「生ゴミ畜産飼料リサイクル工場」本格販売へ  サタケ

 サタケは石油などの化石燃料に替わり、木質バイオマス燃料の燃焼熱を利用した「生ゴミ畜産飼料リサイクル工場」を、ゼロム環境エンジニアリング(滋賀県草津市、大塚正昭代表)と共同開発した。今年2月から実証プラントを稼働し、今後は本格的なプラント販売を目指していく。

生ゴミ畜産飼料リサイクル工場 「生ゴミ畜産飼料リサイクル工場」は、家畜の飼料として利用するための食品残さ(野菜くず、おからなど)を乾燥する施設だ。
 従来、乾燥には化石燃料が使われていたが、この工場では木質バイオマス燃料(間伐材などを裁断した木質チップ)を使う。木質チップをバイオマスバーナーで燃やし、熱風発生炉で熱風に還元し、バイオマス乾燥炉に供給して食品残さを乾燥するというものだ。
 化石燃料の使用量を約95%低減できるほか、CO2の削減、食品残さの循環利用など環境にもやさしい。また150℃の熱風で高温乾燥するため、細菌が死滅しより安全な飼料を生産できる。
 実証プラントは、今年2月から信楽エコフィード製造工場(滋賀県草津市)で稼働し、検証作業や評価も順調。今後は食品残さの産廃処理業者などに、年間10基ほどの販売を予定している。
 サタケは10月4日〜5日の2日間、長崎県島原市で開催される「2009森林・林業・環境機械展示実演会」に同設備をパネル展示する。

実証プラント 工程フロー図
(写真)
上:生ゴミ畜産飼料リサイクル工場
下:実証プラント 工程フロー図

(2009.10.01)