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【農研機構】
桃に似た香り、イチゴ新品種を開発  農研機構

 農研機構の野菜茶業研究所と北海道農業研究センターはこのほど桃に似た香りがするイチゴの新品種「桃薫」を開発した。

 「桃薫」は色が淡く見ためも普通のイチゴとは違う。桃に似た香りを持つ野生種と「とよのか」を交配させて育成されている「久留米IH1号」という品種に、新たに栽培しやすく収量性もよい品種を交配させるなどして新品種育成にこぎつけた。
 特徴的な強い香りを持つ。桃やココナッツに似たフルティーな香り、甘いカラメルのような香りも含まれている。甘みや酸味は「とよのか」に近い良食味だという。生育は旺盛で厳冬期でもあまり株が小さくならず、促成栽培に適する。
 収穫開始時期は遅いためクリスマスシーズンに多収穫するのは難しいが、全期間での収量は多いという。
 これまでのイチゴとは風味や色が違うため新しい用途や需要の広がりが期待される。

(2010.02.15)