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【富士経済】
トマト飲料などが伸びる見込み  富士経済の市場調査結果

 トマト飲料市場は前年比10%増の182億円になるとの09年見込みを富士経済が3月10日発表した。

 同市場は近年低迷しており、前年を上回ったのは04年以来だが、トマトに含まれるリコピンにダイエット効果があるとされ、当面は健康志向から需要が拡大すると予測した。
 朝食をトマトジュースだけにする簡単さや同じくトマトが含むカリウムが体内の余分な塩分を落とす点も受けているという。
 同社は昨夏から加工食品388品目の市場調査をしたが、注目市場としては、プレミックスコーヒーパウダータイプは前年比21%増の223億円になるとの予測もした。このタイプはインスタントコーヒー、砂糖、ミルクを予め配合した商品。
 お湯で溶かすだけの簡便性が受け、消費者の節約志向も追い風となっている。
 果実飲料全体の09年予測は、100%果汁飲料は低価格商品やPB商品が節約需要で好調だが、NB商品は軒並み苦戦。2年続きの前年割れが見込まれる。
 野菜入り混合果汁飲料は国産品使用の拡大や原料産地の開示などによって回復の兆しが見え始めている。
 乳性飲料は飲用牛乳の多くが2年連続の値上げをし、成分無調整牛乳の需要が大幅に減退する一方で、成分調整牛乳は急拡大。

(2010.03.11)