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【富士経済】
たい焼きチェーンが急成長 百貨店の和菓子は不振  富士経済がスイーツ市場を調査

 テレビなどがお菓子や果物などの甘味をスイーツと言い換えているが、2010年の"スイーツ"市場は小売で減少するが、外食では伸びるとの見込みを富士経済が3月18日発表した。

 同社はチャネル別に調査(個人経営などは除く)をした結果、10年は小売市場で1.7%減の8453億円、外食市場で1.9%増の6530億円増を予想した。
 外食では「スイーツ専門店」という分類のチャネルが伸びる見込みだ。中でも総合洋菓子店、ドーナツやアイスクリームのチェーンが昨年から堅調だ。
 また福岡の「白いたい焼き」がヒットして全国的にたい焼きブームとなり、09年の同チェーン市場は388億円と前年比5倍近くの急成長が見込まれる。
 09年の小売では、高価格帯商品の多い百貨店の和菓子が不振だった。一方でコンビニと量販店は洋生菓子を中心に比較的低価格の商品が多く好調に推移した。
 高速道路売店(サービス・パーキングエリア)は“休日1000円”効果で10年は2.7%増が見込まれるが、駅ナカ・駅ビルと空港売店は前年割れの見込み。 全体としてスイーツブームは続いているが、節約志向から比較的単価の安い商品に人気が集まっている。“スイーツ男子”の需要が顕在化しているが、需要の中心は依然として女性であり、市場拡大にはやはり女性の取り込みが必須とされる。

(2010.03.23)