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【日本曹達】
ダウから殺虫剤「テブフェノジド」を買収  日本曹達

グローバル展開で事業基盤をいっそう強化

 日本曹達は3月31日、ダウ アグロサイエンス社(米国インディアナ州)から全世界での汎用性の高い殺虫剤「テブフェノジド」事業を買収し、4月1日より販売開始すると発表した。買収金額は不明。

 殺虫剤「テブフェノジド」は、チョウ目害虫に優れた活性を示し、1994年の市場投入後、世界44カ国で農薬登録を取得し、多くの作物を対象に「ロムダン」、「ガードワン」(国内)、「ミミック」(海外)の商標で国内外で幅広く使用されている殺虫剤。
 日本曹達は農業化学品事業をコア事業として、殺菌剤「トップジンM」、「トリフミン」、「パンチョ」、殺虫剤「モスピラン」、殺ダニ剤「ニッソラン」、除草剤「ナブ」を自社開発している。
 近年では04年に大日本インキの農薬事業を買収し、殺菌剤「ベフラン」、「ベルクート」、除草剤「ピリブチカルブ」を製品群に加え、同事業の基盤強化に取り組んできた。
 同社は、かねてよりR&D(研究開発)への注力やM&A(企業の合併・買収)などによる事業基盤の強化を打ち出していた。
 今回、新たに「テブフェノジド」を製品ポートフォリオに加え、グローバルな事業展開を行うことで、いっそう事業基盤を強化していく。

(2010.03.31)