コラム

消費者の目

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【花ちゃん】
1本の電話から考えたこと

 数日前、久しぶりにマンション投資の勧誘電話が掛かってきました。私が、「まったく興味が無いのでお断りします」と告げると、若い男性は、「興味が無いかどうかは話を聞いて見ないと分からないでしょう」と言います。

 数日前、久しぶりにマンション投資の勧誘電話が掛かってきました。私が、「まったく興味が無いのでお断りします」と告げると、若い男性は、「興味が無いかどうかは話を聞いて見ないと分からないでしょう」と言います。
 「失礼ですが、この電話番号をどこでお知りになりましたか?」と質問してみました。すると平然と、「名簿を売っている店があってそこで買った」というではありませんか。「それは違法ですよ」と言って電話を切りました。

◇   ◇

 個人情報保護法は、多くの個人情報データを扱う事業者がその管理を適正に行うことを求めています。2005年4月1日に個人情報保護法が全面施行された直後は、あれだけ掛かってきていた勧誘販売の電話は鳴りを潜めました。
 一方で、法律の内容を良く知らないまま、町内会名簿に名前を記載されては困るという方が増え、町内会費を集める班長さんはとても苦労していました。

◇   ◇

 「それはやっぱり不便だよね」「関係の無い人に開示しないのは当然」という人が増えるにつれて、個人情報保護法への過剰反応は収まりました。
 企業の個人情報保護法対策プロジェクトは、いまや日常業務の一部です。それは結構なことですが、気をつけなければならないのは、多くの人たちにとっては、個人情報保護法が過去の出来事になりつつあることです。
 個人情報保護法に限らず、次の世代にもともとの精神をきちんと伝えてゆくことが、先に生まれた私たちの責任だと思います。

(2012.06.14)