８月８日の臨時総代会で正式に選任された。就任会見では農業・農村の「現場に身を置くもの」として基本姿勢を示した。立候補時に表明した「安全・安心な循環型農業社会の構築」と「協同活動の基盤を再構築し健全なＪＡ経営による地域から信頼されるＪＡづくり」、そして「ＪＡに対する理不尽な批判には毅然として反論する」ことを改めて強調した。とくに弱者を守るという「気持ちが社会全体に薄くなっている」なか「協同により競争に打ち勝っていくことが大事」と述べる。先のＷＴＯ交渉では、まさに競争原理に基づく自由化圧力を感じたというが「対抗するには地産地消が最大の武器になる」と話し、安全・安心な農産物の提供に徹底して対応し消費者の信頼を勝ち取ることがＪＡグループの課題だと話した。好きな言葉は「質実剛健」。「飾り気がなくまじめて逞しい様子。まさに理想のＪＡ像。誠実に堂々とＪＡづくりを進めれば未来は明るく仲間も増える」と語った。