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【日本農薬(株)取締役兼執行役員・研究開発本部副本部長】
今埜隆道

 「開発(投資)するかどうかを判断する1つの手法としてNPV(Net Present Value:投資案件の正味現在価値)の算出が知られているが、こと農薬開発面ではさらに2つのNPVが重要ではないか」と、さきごろ、(社)日本植物防疫協会が主催したシンポジウムで講演した。1つ目は、Net Pleasure Value(顧客の喜びと満足度)、2つ目は、Net Passion Value(企業の社会的使命感と情熱)。新規農薬を上市するまでには約10年の歳月を要し、農薬として開発される合成化合物の確立も5万〜10万分の1と言われ、研究開発コストは増大するいっぽう。今後、「商品コンセプトの設定はますます...

 「開発(投資)するかどうかを判断する1つの手法としてNPV(Net Present Value:投資案件の正味現在価値)の算出が知られているが、こと農薬開発面ではさらに2つのNPVが重要ではないか」と、さきごろ、(社)日本植物防疫協会が主催したシンポジウムで講演した。1つ目は、Net Pleasure Value(顧客の喜びと満足度)、2つ目は、Net Passion Value(企業の社会的使命感と情熱)。新規農薬を上市するまでには約10年の歳月を要し、農薬として開発される合成化合物の確立も5万〜10万分の1と言われ、研究開発コストは増大するいっぽう。今後、「商品コンセプトの設定はますます複雑化するものと予想されるが、この第2、第3のNPVを重要視すれば、必ずや打開策が見出され、持続的な農業の発展に貢献できるのではないか」と言う。(記事参照)

(2008.09.18)