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【東京農業大学農学部准教授】
信岡 誠司 氏

 「まずいコメを、手抜きで作ろう!」7月23日、都内でパルシステム生協とJA全農らが主催した「―食と農による世直し運動で、日本の農業を成長させる緊急集会― 今こそ 産直の底力 めざせ『日本型畜産』」で基調講演し、飼料用米の課題や展望について発表した。

 「飼料用米はつくる人も、利用する人もいる。しかし、物流や保管のコストが高いのが問題だ」と課題を指摘し、「飼料用米はコメであってコメではない。できるだけ手を抜いて、できるだけまずいコメ(高たんぱく)を、できるだけたくさんつくることが必要だ。生産現場では従来の食用米とは違う、という意識改革をしてほしい」と呼びかけた。
 氏は大学のほ場で超多収米を栽培している。その実践は、▽10aあたり3t以上という大量の畜糞発酵堆肥を投入、▽水深15cm以上の深水栽培、▽乾田直播方式、などのやり方で徹底的に水周りの管理や労働時間を簡略化している。このため一般的な食用米の場合であれば、タネまきから収穫までの10aあたり労働時間が約30時間かかるところを、わずか5時間に削減している。
 「日本型畜産の最大の課題は、輸入飼料依存型の構造からの脱却だ。コメ生産者と畜産生産者との結びつきが弱いので、飼料用米を増産し、水田に堆肥として還元し土づくりをするなど、新しい水田農業を構築することが必要だ」と今後の展望を述べた。

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(2010.08.13)