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【作家】
童門 冬二 氏

 本紙10月10日号のインタビューに登場。常に他人の立場に立ってものを考えるやさしさと思いやりを表す論語の教え、『恕』(じょ)の精神が今一番大事なことと説き、協同組合に通じる精神を語った。

 政治家は国民のため、企業の経営者は客のためというが、本当に「恕」の精神があるのかどうか大いに疑問に感じる。
 今の時期はちょうど第3の戦国時代で数字が一番わかりやすい物指しという、世の中の評価基準が能力主義と実績主義になってしまった。
 かつては日常使われる「うちの社」とか「うちの社長」など「うちの…」という言葉に示されているこの心の絆が「客のために」という目標に向かう時に一体となって美しい労働慣行を生んでいた。これが今は封じ込められていしまっている。また「あの人のためならがんばろう」の「なら」も心のつながりだ。

どうもん・ふゆじ
1927年東京生まれ。代表作に「上杉鷹山」(1983年集英社文庫)、「情の管理・知の管理」(同年PHP研究所)、「吉田松陰」(2001年集英社文庫)、「前田利家」(2002年小学館)。近著に「戦国武将引き際の継承力」(2009年河出書房新社)などがある。


(関連記事: 「協同組合運動に通じる『恕(じょ)』の精神を今に」 )

(2010.10.28)