man・人・woman

JAcom man・人・woman

一覧に戻る

【兵庫県・JA兵庫六甲三田営農総合センター営農相談員】
樽谷 淳子 氏

 「女性の正組合員加入推進や仲間づくりなど、女性の営農相談員だからこそできることがある」という樽谷氏。JA兵庫六甲では65人いる営農相談員のうち19人が女性であり、各地区で女性ならではの視点・強みを活かした活動を展開している。

 19人の女性営農相談員のうち、既婚者は6人で子どもがいる人は3人。樽谷さんも2人の子どもがおり、「新品種の提案や包装の仕方などは、女性というよりも主婦としての視点で考えて農家に伝えるようにしている」。
 実際に直売所出荷会員の奥さんから、「空いている田んぼに何か植えたいんだけど、家や子どものこともあるので手のかからない作物はなにかないか」という提案をうけて栽培をはじめたのが「さんだくり南瓜」だ。放任栽培も可能な作物だが、小ぶりで甘いということで、一般的なカボチャの2.5倍の値段を付けたがあっという間に売れた。今は35人が作付けし、毎年200万円ほどの販売高がある。
 そのほか、組合員とともに行うイチゴの食べ比べなど消費者へのPR活動や、黒大豆の目ならし会など、地区ごとにさまざまな提案を行っている。
 女性営農相談員に向けて「まずは自分が快適なワークワイフバランスを保つことが何より大切。仕事の能率の高め方や取り組み姿勢を態度で示すことで、女性の営農相談員を受け入れるような職場風土を醸成することが大事」だとエールを送った。


( 「顔の見える直売所」はもう古い  JA―IT研究会第28回研究会 )

(2010.12.15)