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【諏訪中央病院名誉院長・作家】
鎌田 實 氏

 地域住民に寄り添い、地域に根ざした医療づくりをめざしてきた鎌田氏は、震災から2週間目に被災地に入り、その後献身的な支援を続けてきた。困っている人の視点に立って、自分がしてもらいたいと思うことをしてあげることが一番大事な事だという。

 鎌田氏は被災地の復興にもっとも重要なことは働く場の確保で、農地がなくなってしまった農業者に対して補償をするだけでなく、仕事を支援することも必要だと強調する。
 一次産業の盛んな東北の場合、農業や漁業がちゃんとよみがえるかどうかは、特に大事なことで「人間にとって一番辛い状況になったときの原動力は、働く場があることと愛する人がいること、この2つ」。
 また、困難の中にいる人とどう手を結び合っていくのかも大事なことだとして、日本の中で風評被害を起こせば、外国から日本全体に対する風評被害も絶対に起きることを指摘。この「負の連鎖」を起こさないことが日本全体を守ることにつながる。日本が崩れるかどうかという瀬戸際の今こそ、人の顔色をうかがったりムードに流されたりせず、日本全体がお互い様の気持ちで助け合いの「連帯感」を意識することがもっとも大切なときではないか、と述べた。

(関連記事 【インタビュー】諏訪中央病院名誉院長・鎌田實氏  現場の気持ち汲んだ「生業」重視の復興を )

(2011.08.10)