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【JA東京中央会・連合会会長】
須藤 正敏 氏

 「都市農業は都市の住民から高く評価されている。都市に農業があってよかったと言われるようにしたい」。政府が農業と農協への批判を強めるなか、大都市東京で農業と農地を維持するための活動に力を入れている。

 須藤氏は昭和23年生まれ。46年に就農し、旧三鷹市農協青年部部長、平成4年JA東京清壮年組織協議会副委員長、11年JA東京むさし理事、20年同組合長などを歴任し、26年6月にJA東京中央会会長に就任した。
 都市農業を守るために必要なことは、「なんといっても農業収入を増やすこと」。自身も若くして就農し、植木農家を経営した経験から「農家は売上げが伸びると元気が出るもの。組合員が作ったものがどんどん売れる状態をつくるのが農協の使命だと思う」という。 そのために、いま、力を入れているのは東京野菜の振興だ。「いまや東京の野菜はブランド品。地元でとれた野菜を食べていただけるよう、それに応じた農協の組織づくりが必要だ。その一つがほとんどの農協が持つ直売所。農協が農産物を集めて直売するほか、学校給食やインショップなどでも販売しており、個人で販売するより農協へ持って行った方がよいと言われる仕組みをつくろうと思う」と、今後の展望を語った。

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(2014.08.25)