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【JAさがみ代表理事会長】
長嶋 喜満 氏

 「われわれが都市農業を維持するのは食料生産のためでもありますが、災害時に避難場所や資材置場等になる農地の保全、人間が生きる上で必要な緑の空間や水を維持するためです」。都市農業は、農業の多面的機能を守るため田畑を維持し、都市住民の住環境を維持してきた。そのことを国民に理解してもらいたいと語る。

 長嶋喜満氏は昭和26年生まれ。JAさがみ(神奈川県)の監事、専務理事、副組合長など歴任し、平成23年に同JA組合長に就任。26年5月の総代会で会長に就任した。
 同JAの管内には145万人の人口があり、毎年Uターン、Iターンなどで15〜20人ほどの新規就農があるなど、農業が盛んな地域だ。「古くから湘南野菜のブランドがあり、施設園芸を昭和35年から導入、全国でも早い方でした。地域農業も、その流れのなかにあり、農業が消費者のそばにあることから、その強味を活かした経営を行っています。それが農産物直売所の活気につながっています」。
 直売所ではJA女性部による料理実習や、青壮年部による子どもたちの農業体験などを行い消費者との交流を深める活動を支援している。また、昨年までは幼稚園も運営するなど、さまざまな事業を通じて、農協ファンを増やし、都市農業への理解を広める取り組みを行っている。

(続きは、【シリーズ・JA人と事業2014】都市農業で農地・環境守る で)

(2014.09.16)