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【住友化学・出光興産】
新規微生物殺虫剤の『ゴッツA』

抵抗性コナジラミ類に高い効果

ゴッツA  住友化学(株)(以下「住友化学」)と出光興産(株)(以下「出光興産」)は2月18日、両社で共同開発を行った新規微生物殺虫剤『ゴッツA』(有効成分:ペキロマイセス テヌイペス)において、2月20日からの市場投入を明らかにした。 2008年6月11日に農薬登録を取得していた『ゴッツA』は、コナジラミ類に対して高い防除効果を有している。 コナジラミ類はトマト、メロン、ナスなど施設栽培される野菜類に大きな被害をおよぼしており、特に黄化葉巻病を媒介するタバココナジラミは、このところ発生規模が拡大し、全国的に深刻な問題となっている。 『ゴッツA』の有効成分は、日本国内の土壌より分離された昆虫...

ゴッツA
ゴッツA

 住友化学(株)(以下「住友化学」)と出光興産(株)(以下「出光興産」)は2月18日、両社で共同開発を行った新規微生物殺虫剤『ゴッツA』(有効成分:ペキロマイセス テヌイペス)において、2月20日からの市場投入を明らかにした。
 2008年6月11日に農薬登録を取得していた『ゴッツA』は、コナジラミ類に対して高い防除効果を有している。
 コナジラミ類はトマト、メロン、ナスなど施設栽培される野菜類に大きな被害をおよぼしており、特に黄化葉巻病を媒介するタバココナジラミは、このところ発生規模が拡大し、全国的に深刻な問題となっている。
 『ゴッツA』の有効成分は、日本国内の土壌より分離された昆虫病原性糸状菌の一種であるペキロマイセス テヌイペスの胞子。
 本菌が害虫の体内に侵入・増殖することで、害虫を防除する。
 作用は、これまでの化学農薬とは全く異なることから、化学農薬に対して抵抗性を獲得し、防除が困難となったコナジラミ類に対して高い効果を示す。
 化学農薬の散布回数としてカウントされることがなく有機栽培や減農薬栽培にも対応し、液剤タイプ(オイルフロアブル)で使用時に水で希釈しやすい、室温での保存が可能で取扱いが簡便(有効期限は2年)、天敵類に対する影響が少ないことから各種の天敵農薬などと「体系的に組み合わせて使用できる」(2社広報)などの特長がある。

 

【解説】近年、農業の生産現場では、IPM(総合的病害虫・雑草管理)や環境保全型農業などへの関心がいっそう高まっている。
 取扱会社の住友化学は、天敵類に影響が少ない化学農薬「プレオフロアブル」や、各種BT剤、天敵農薬などを、いっぽうの出光興産(アグリバイオ事業部)は、微生物殺菌剤『ボトキラー水和剤』、『タフブロック』などを、それぞれ開発・販売することで、多様な農業生産技術への対応をはかっている。
 両社では、今後とも「農産物の安全性、生産性の向上へのいっそうの貢献を目指し、消費者ニーズに対応した製品ラインアップの拡充を進めていく」(住友化学:コーポレートコミュニケーション部、出光興産:IR・広報室)意向。
 〈問い合わせ先〉住友化学 コーポレートコミュニケーション部
 電話(03)5543−5102 出光興産 IR・広報室(飯沼) 電話(03)3213−3115

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