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「期待されるJA」検討委員会を設置

−第25回JA全国大会議案審議会 (10/1)

 JAグループは来年秋の第25回JA全国大会に向けて10月1日、第1回の議案審議会を開いた。審議会は茂木守JA全中会長を委員長に、全国連や各県中央会の会長や各地JA組合長など28人で構成される。  今回は第24回決議の実践状況やJAの経営概況などの現状報告を踏まえて、25回大会の方向性などの確認があった。  現状分析では人件費削減型の経営管理が限界に達していることや、数年後に准組合員数が正組合員数を上回る見込みであることなどがあげられ、委員からは国民全体に向けたJAのさらなるアピールと、組合員数増加による基盤の強化の2つが重要だという意見が出た。25回大会では▽農業振興...

 JAグループは来年秋の第25回JA全国大会に向けて10月1日、第1回の議案審議会を開いた。審議会は茂木守JA全中会長を委員長に、全国連や各県中央会の会長や各地JA組合長など28人で構成される。
 今回は第24回決議の実践状況やJAの経営概況などの現状報告を踏まえて、25回大会の方向性などの確認があった。
 現状分析では人件費削減型の経営管理が限界に達していることや、数年後に准組合員数が正組合員数を上回る見込みであることなどがあげられ、委員からは国民全体に向けたJAのさらなるアピールと、組合員数増加による基盤の強化の2つが重要だという意見が出た。25回大会では農業振興と農家所得の向上農村・地域の活性化組合員の加入促進JA経営の強化、の4点が大きな柱となる見込み。
 また食料や農業に対する国民的な関心の高まりから、今こそJAグループの存在意義を国民にアピールする絶好の機会だとして、広く国民や消費者に理解されるJAを作るため、「期待されるJA」検討委員会を設置することが決まった。消費者代表、政財界などの各界委員、学識経験者などを中心に10人前後で組織し、「JAにはこんなことを期待している」「こんなJAになってほしい」などの声を集め、25回大会へ反映させる方針だ。10月から21年3月までに数回の検討会開催を予定している。24回大会でも審議会専門委員会に第三者を入れて外部からの意見を集めたが、今回は専門委員会とは別に外部委員会を立ち上げることで、さらなる国民的理解を得ることを目指す。
 11月までに専門委員会を2回開催し、12月10日に2回目の議案審議会を開く予定。

(2008.10.03)