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米流通システム検討会が始動、11月末に骨格案とりまとめへ

―農水省 (10/17)

 三笠フーズなどによる事故米の不正規流通を受け、米の流通規制、トレーサビリティ、原産地表示など新たな米流通制度について具体的システムを構築するため、10月はじめに農水省が設置した米流通に関する専門家で構成する米流通システム検討会は10月17日、第1回検討会を開き、検討を開始した。  石破農水相は「どういう形の流通システムが一番望ましいかが重要。食管制度の時代に戻すつもりは全くない。消費者に安心してもらい、生産者の努力が目に見える形にしたい。11月中に骨格をつくりたい」とあいさつした。  座長には吉田俊幸高崎経済大学学長、座長代理には阿久澤良造日本獣医生命科学大学教授を選...

 三笠フーズなどによる事故米の不正規流通を受け、米の流通規制、トレーサビリティ、原産地表示など新たな米流通制度について具体的システムを構築するため、10月はじめに農水省が設置した米流通に関する専門家で構成する米流通システム検討会は10月17日、第1回検討会を開き、検討を開始した。
 石破農水相は「どういう形の流通システムが一番望ましいかが重要。食管制度の時代に戻すつもりは全くない。消費者に安心してもらい、生産者の努力が目に見える形にしたい。11月中に骨格をつくりたい」とあいさつした。
 座長には吉田俊幸高崎経済大学学長、座長代理には阿久澤良造日本獣医生命科学大学教授を選任した。
 農水省は、次期通常国会に新流通制度の法案を提出する方針で、今後毎週1回のペースで検討会を開き、11月末には骨格をとりまとめる予定。
 米の流通規制については、悪徳業者に米を扱わせないなど、米の取扱業者に関する規制のあり方を検討する。米のトレーサビリティは、米の取扱業者に対する仕入れ、加工、販売などの記録の義務づけや行政庁への報告等の義務づけについて、米の原料原産地表示は、米関連商品に幅広く原料米の原産国表示を義務づけることについて、また罰則の強化についても検討する。

(2008.10.20)