農政・農協ニュース

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我々は、どう遺伝子組換え作物(技術)と向き合っていくのか 国民への科学的な情報提供と理解の深化の重要性を訴える

−報農会

 (財)報農会(岩本毅理事長、本部:東京都小平市)はさきごろ、『遺伝子組換え作物の現状と課題』をテーマに「植物保護ハイビジョン08」を開催した。秋、恒例のシンポで、「我々は、どう遺伝子組換え作物(技術)と向き合っていくのか」を討論した。  席上、岩本理事長は「子どもたちに遺伝子組換え技術の周辺を語るのは、(安全性評価など)なかなか難しい」。国民全体の理解を得るためにも、「科学的な見知からの(遺伝子組替え技術の)安全性や有用性、環境影響などの適切な情報提供が必要」と、シンポ開催の主旨を披露した。  厳しい農業生産環境のもと、生産性をいっそう高めるための有効な1つの手段とし...

 (財)報農会(岩本毅理事長、本部:東京都小平市)はさきごろ、『遺伝子組換え作物の現状と課題』をテーマに「植物保護ハイビジョン08」を開催した。秋、恒例のシンポで、「我々は、どう遺伝子組換え作物(技術)と向き合っていくのか」を討論した。
 席上、岩本理事長は「子どもたちに遺伝子組換え技術の周辺を語るのは、(安全性評価など)なかなか難しい」。国民全体の理解を得るためにも、「科学的な見知からの(遺伝子組替え技術の)安全性や有用性、環境影響などの適切な情報提供が必要」と、シンポ開催の主旨を披露した。
 厳しい農業生産環境のもと、生産性をいっそう高めるための有効な1つの手段として、GMO(遺伝子組換え作物)の開発・導入が待たれている。世界的には、現在のところ、23か国でトウモロコシ、ダイズ、ナタネ、ワタなどでGMOの商業栽培が加速している。
 今後は小麦、米などでもその開発が「目覚ましく急進する情勢にある」と同会では見ており、わが国の「遅々たる対応」を懸念した。
 講演は技術会議(横田敏恭)、農生研(田部井豊)、農環研(松尾和人)、サントリー(田中良和)、日本モンサント(山根精一朗)、宮城大学(三石誠司)らが行った。

(2008.10.23)