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ウメに新しい病気「プラムポックスウイルス」 -農水省がまん延防止策

-農水省がまん延防止策

 わが国では、これまで報告のなかったプラムポックスウイルスという植物ウイルスによるウメの病気が4月1日、東京都青梅市で確認されたため農水省と都はウイルスを媒介する可能性のあるアブラムシの防除を徹底するなどまん延防止策を講じている。 このウイルスはモモ、スモモなどの果樹類に広く感染する。症状は葉に退緑斑点や輪紋が出るほか、果実に斑紋が現れ商品価値が失われたり、成熟前の落下があったりする。 しかしウメについてはこれまで世界的にも被害報告はなかった。ところが青梅では東京大学植物病院がウメへの感染を3月中旬に診断した。 同省と都は緊急調査をしたが、さらに病徴の確認が可能な新葉が出始める4月中旬以降に...

 わが国では、これまで報告のなかったプラムポックスウイルスという植物ウイルスによるウメの病気が4月1日、東京都青梅市で確認されたため農水省と都はウイルスを媒介する可能性のあるアブラムシの防除を徹底するなどまん延防止策を講じている。
 このウイルスはモモ、スモモなどの果樹類に広く感染する。症状は葉に退緑斑点や輪紋が出るほか、果実に斑紋が現れ商品価値が失われたり、成熟前の落下があったりする。
 しかしウメについてはこれまで世界的にも被害報告はなかった。ところが青梅では東京大学植物病院がウメへの感染を3月中旬に診断した。
 同省と都は緊急調査をしたが、さらに病徴の確認が可能な新葉が出始める4月中旬以降に青梅で病気の発生範囲を特定する調査をするほか、全国での発生状況も調査する。
 このウイルスは果実からウメやモモなどに感染することはなく、人間にも感染しないので果実を食べても健康に影響はない。

(2009.04.10)