農政・農協ニュース

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農薬への視点は、消費者と農家の相互理解に  仙台で農薬ゼミ

 農薬工業会東北支部(川原正見支部長・日本曹達仙台営業所長)は10月8日、仙台サンプラザホテルで「お母さん、知って安心、家族も安心 やさしい『農薬ゼミ』」を開き、安全・安心の新たな道筋を模索した。

nous0910160401.gif◆女性の関心高く

後援する高橋さん(右)と、真坂教授 同ゼミは、従来の農薬工業会本部が実施してきたものとは別に2005年度から支部が開いているもので、今回で18回目。JA全農宮城県本部などが後援し、東北農政局、宮城県、JA全農、全農薬、緑安協など8団体が共催した。
 おりからの台風18号の影響で終日ダイヤが乱れたにもかかわらず、多くの主婦が駆けつけた。食の安全・安心に対する関心の高さをうかがわせた。
 フリーアナウンサーの松田朋恵さんの司会で始まった「農薬ゼミ」。講師として、おなじみの本山直樹東京農大客員教授、真板敬三残研理事が駆けつけ、農薬について優しく解説し、対話形式で楽しく学んだ。
 生産者代表としてレタス、エダマメなどを生産している高橋直紀さん(岩沼市長岡)が野菜づくりや農業に対する夢を語った。台風の中、多くの人が参加した
 宮城県農協青年連盟監査委員もつとめる高橋さんは、主にみやぎ生協との提携を通して野菜を出荷している。「化学肥料や農薬軽減に極力配慮し、誇りをもって野菜を消費者に届けたい」と話した。
 本山教授は「消費者や環境への農薬の安全性は、登録制度でしっかり確保されている。農薬使用にあたっては、ラベルをよく読んだ適正使用が重要。消費者と農家が相互理解を深め、日本の食料自給率を高めよう」と結んだ。
 なお、次回の「農薬ゼミ」は11月13日、宇都宮市の栃木県青年会館で開く。

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(写真)
上:講演する高橋さん(右)と、真板理事
下:台風の中、多くの人が参加した

(2009.10.16)