農政・農協ニュース

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全国から56名が入学  全国食肉学校〜高まる同校の存在意義〜

 食肉産業のスペシャリストを養成する全国食肉学校の22年度入学式が、4月7日、桜が満開の同校で行われた。

あいさつする山中暁校長 今年の新入生は、総合養成科46期生18名、食肉販売科21期生38名の計56名と、昨年の55名を上回り、最近ではもっとも多い人数となった。
 入学生は北海道から沖縄まで、文字通り全国津々浦々からという感じで、女性も食肉販売科に6名入学した。
 食肉卸小売店の後継者から食肉関連企業や食肉センターからの派遣など多彩な顔ぶれだが、大学卒業者も多く今年の平均年齢はおよそ25歳代だという。
 最近は、大手食品メーカーでも、企業内での教育・研修セクションが縮小されたり、経験を積んだベテラン社員が少なくなり、若手に技術や知識が継承されにくくなっていること。営業関係でも、注文を待っているのではなく、自ら提案をすることで取り引きを拡大していくことが要求されるが、そのためには食肉関連について、基本的な知識や技術を身につける必要があることなどから、教育機関である全国食肉学校の存在価値が高まっており、入学生が増えていると推測される。

(写真)あいさつする山中暁校長

◆「答えのない」社会と向き合える基礎を

入学生を代表してあいさつした福島大浩君 山中暁校長も「作って売る社会から、知識と技術を社会の中で磨き、それを具現化することが要求されており、そのときに基礎となる土台が広ければ広いほどよく、基盤が強固であれば充実した仕事ができる」。
 さらに学校での学習には教科書があり「答えがある」が、「社会に出て食肉産業の最前線に立った時、そこには教科書もなければ、答えもない」。そうした社会と向き合うために「基礎となる知識・技術を修得するとともに、日々研鑚することを、ぜひ身につけ、学ぶことの大切さを再認識してもらいたい」と挨拶した。
 入学式では、農水省畜産部食肉鶏卵課の太鼓矢課長が来賓のあいさつ、群馬県産業経済局職業能力開発課の木村課長が群馬県知事の挨拶を代読、2030名におよぶ同校卒業生を代表して田村秀俊同窓会会長が入学生を激励した。最後に入学生を代表して総合養成科に入学した福島大浩君が「仲間とともに、食肉の専門技術と知識の習得に努力し、自己を磨き、価値ある学生生活をおくります」と力強く「誓いのことば」を述べた。

(写真)入学生を代表してあいさつした福島大浩君

(2010.04.08)