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震災後の節約意識高まる  JA全中調査

 JA全中は家庭内でもっとも多く家事を担う人を対象に「手作りとエコ(環境問題)に関する意識調査」を行い、とりまとめ結果を9月30日に発表した。
 震災による「節電」などの意識の高まりを受け、「節約」意識も強まっていることがわかった。

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◆とくに強い「節電」意識

 アンケートはJAグループが取り組む「みんなのよい食プロジェクト」の一環として8月26日から6日間、首都圏と関西圏在住の主婦などを対象にインターネットで実施した。サンプル回答数は600人。
 東日本大震災後、国内での「節電」や「エコ」の意識の高まりを受けて「節約」意識が高まったという人は「とても」が18.2%、「やや」が62.5%で、約8割の人に節約意識の高まりがみられた。
 節約を始めた理由を聞いたところ、「震災後の節電意識の高まり」と答えた人が41.2%ともっとも多い。
 節約のために意識していることとして、もっとも多かったのが「節電」で83.5%、次いで「節水」が58.6%となった。


◆調理への節約も高まる

 料理をする際に節約を意識している人は「とても」14.6%、「やや」61.7%で、合計約8割の人に節約意識がみられた。
 料理をする際の節約として「重要だと思うこと」、「実践していること」についてはどちらも上位に「食材を無駄なく使うこと」「安い食材を使うこと」があがった。
 その際の悩みでは「節約しているつもりだが、方法があっているかわからない」という人が37.2%でもっとも多く、料理の節約法を知りたいという人が「とても」「やや」あわせて75%と多いことがわかった。
 しかし、料理をする際に食材を無駄にしていると思う人は「思う」「やや思う」あわせて42.7%で、野菜をどれくらい使い切っているかの質問に「全部」と答えた人はわずか9.5%にとどまった。


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