農政・農協ニュース

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中国で有機JAS認定業務をスタート  日本穀物検定協会

 日本穀物検定協会は3月8日、理事会と評議員会を開き24年度収支予算と事業計画を承認した。

 24年度は新たな事業として、(1)大豆の加工適正試験、(2)コメの食味・品質の理化学的測定法の研究、(3)中国の検査機関への技術協力、(4)中国での有機JAS認定業務、をスタートする。
 (3)は、これまで中国国内で農産物検定などを行っている中国検験認証集団上海有限公司(上海CCIC)と業務提携をしてきたが、その提携に基づいて研究員の養成などを行うものだ。これによって、今後予定されている日中間の輸出入食品・農産物の検査業務の準備に入る。
 (4)は、昨年、中国質量認証センター(CQC)と業務提携し11人の中国人を有機JAS審査員として養成・登録した。これをうけて、中国国内でつくられた日本輸出用農産物の有機JAS認定業務をスタートさせる。
 既存の事業では、生産者や流通・外食業者などを対象にコメの専門知識を通信教育で学ぶ「お米アドバイザー認定」事業を本格的にスタートするほか、福島第一原発事故を受けて昨年緊急でスタートした放射能検査を引き続き行うとしている。

(2012.03.15)