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「農協人」14名を表彰  第34回農協人文化賞

 農協運動の発展に寄与した功績者を讃える「第34回農協運動の仲間達が贈る 農協人文化賞」が8月1日、大手町の東京會舘LEVELXXIで開かれた。

受賞者14人と今村委員長、佐藤・農協協会副会長

(写真)受賞者14人と今村委員長、佐藤・農協協会副会長

 今年の受賞者はこれまで長きにわたり農協運動に寄与してこられた7部門の「農協人」14名。昭和53年の創設から受賞者数は今年でのべ327名となった。
 表彰式の前にあいさつした農協協会の佐藤喜作副会長は「近代社会は『経済』というものさしで計られてきたが、その経済の根本である『生産』という言葉を私たちは粗末にしてきたのではないか。『生産』という言葉が使えるのは農以外にないが製造業にも使ってしまった。その結果、農は衰退しつつあり放射能という永久に戦っていかなければならない大変な問題も出てきた。文化は健康で平和で生命体が生存できなければならない。みんなが協同して初めて成り立つ。その先駆けとして実践されているのがみなさん」と祝福した。
表彰式の様子  経過報告のなかで今村奈良臣農協人文化賞選考委員会委員長は「この表彰はトップを選考・推薦する賞とは違い、全国の農協運動の仲間達から声援を受け推薦された人を表彰する意味合いを強ち、選考委員長として深く誇りを持っている。受賞者には大いに自信と責任を感じていただき、自分のやってきたことを農協運動のためにいかに広く深く伝えていくかが大事。表彰式が新しい時代に向けての発信源になることを願っている」などと述べ、受賞者に表彰状と楯、副賞を贈った。
 来賓あいさつでは萬歳章JA全中会長の代読で谷口肇常務が「今年は国際協同組合年でありJA全国大会の開催年。大会議案は“次世代へつなぐための待ったなしの協同”がテーマとなる。各地のJAが皆様方の優良事例を参考にさらなる事業転換を図っていかれることを切に願っている」と述べた。
シンポジウムの様子  表彰式後はシンポジウムを開き、農協が抱える問題やこれからののあり方などについて話し合った。

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【農協人文化賞】
 1978年の農協法公布30周年を記念して創設された。農協運動の発展に寄与した隠れた功績者を表彰するものとして第30回を契機に、「農協運動の仲間達が贈る 農協人文化賞」に名称を変更。事務局は一般社団法人農協協会。


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