農政・農協ニュース

農政・農協ニュース

一覧に戻る

果樹園のカラス対策で新技術開発 テグス使って簡便に  農研機構

 農研機構中央農業総合研究センターは「農研機構の鳥害対策」というパンフレットを10月15日公開した。

 パンフによると、同センターは徳島県と共同で、ナシなどの果樹に対するカラスの被害を防ぐ侵入抑制技術を開発した。
 収穫期のカラス対策には防鳥網が確実だが、資材費、設置労力、維持管理が問題だ。そこでカラスの侵入行動に基づき、簡易で有効な技術を考えた。
 名称は「くぐれんテグス君」で、設置費用は従来の固定型防鳥網の10分の1以下。
 全体の構造は、弾性ポールを用いてテグスを1m間隔で果樹園の天井部に張り、テグスと果樹園外周の空間を防鳥網でふさぐ。
 この技術の概要を示したパンフは3万5000部を印刷。希望者には中央農業総合研究センターにFAXすれば無償で配布する。
 また設置方法などを解説したマニュアルを同センターの「鳥獣害管理」のHPで公開している。

果樹園のカラス対策で新技術開発


(関連記事)
多収で成熟期が早い  暖地向け黒大豆の新品種を開発  農研機構 (2012.10.17)

黄色化しない加工用ダイコン  農研機構が画期的育成 (2012.09.18)

畜産排水の高度処理システムを開発 脱色・リン回収・消毒を同時に  農研機構 (2012.06.06)

(2012.10.18)