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病院経営の継続断念 JA栃木厚生連が来年4月に解散

 JA栃木厚生連は10月17日経営管理委員会を開き、下都賀総合病院、石橋総合病院の2病院を新法人に譲渡し、2013年4月に解散することを決定した。
 医師不足など病院を取り巻く環境の厳しさから病院経営の継続を断念した。

 石橋総合病院は医療法人社団友志会への譲渡が決定しており、下都賀総合病院も新法人に譲渡する。ともに譲渡日は2013年4月1日。下都賀総合病院は地域完結型の医療提供体制の確立をめざし、市内2病院との統合再編を検討している。
 栃木厚生連は1936年に設立した石橋病院と下都賀病院、42年に設立した塩谷病院が統合し50年に発足。医療を取り巻く環境の変化で92年から大幅な赤字計上に陥り、改善策への取り組みでその効果が一時現れたものの、再び医師不足や診療報酬の引き下げなどで赤字経営に。塩谷総合病院は急激な医師不足による赤字経営で2009年に国際医療福祉大学に経営譲渡した経緯がある。
 譲渡後も診療科などに変更はないという。

(2012.10.18)