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米の食味ランキング 特A産地の取り組み事例が一冊に

 日本穀物検定協会は11月30日、平成23年産の米の食味ランキングで特A評価を得た産地の取り組み事例をまとめた『特Aへの道&米の消費拡大方策 平成24年度版』を発刊した。

『特Aへの道&米の消費拡大方策 平成24年度版』 この本は、米の食味ランキングで高い評価を得た米産地の、品種開発、生産振興、集出荷の取り組みなどを紹介することで、全国の良質米生産を支援しようと3年前から同会が制作している。今年で3冊目の発行。
 23年産米の食味ランキングには、全国の45道府県から129産地品種の応募があり、このうち15道府県26品種が最高級の特A評価を得た。
 『特Aへの道&米の消費拡大方策 平成24年度版』では、この15道府県の中から北海道、岩手、宮城、福島、栃木、新潟、三重、奈良、京都、福岡、佐賀の11道府県の取り組み事例を収録した。
 北海道は、22年産の「ななつぼし」で初めての特A評価を得たが、23年産ではさらに「ゆめぴりか」を加えて2品種で特Aを取得。近年、良食米の産地として注目を集めている。
 本の中では、ホクレン米穀部が、昭和63年の「きらら397」に始まる新たなブランド米と極良食味米開発の経緯を紹介しつつ、(1)広域産地形成、(2)広域集出荷移設の整備、(3)たんぱく含有率別の仕分け集荷、(4)産地指定による販売体制、の4つの取り組みにより、食味のばらつきを克服してきたことなどを細かく報告している。
 こうした産地の取り組み事例のほか、東農大教授の林良博氏による米消費拡大に向けた提言、農研機構の森田敏氏による高温登熟障害と対策についての論稿、平成元年以降の全特Aランキング取得産地品種一覧なども掲載している。
 サイズはA4版で、オールカラー80ページ。定価1500円(税込・送料別)。送料は10冊まで一律500円。
 問い合わせは日本穀物検定協会(TEL:03-3668-0911)まで。


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