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【韓国特派員レポート[2]】すれ違う来年の米需給見通し―政府"余裕ある" 業界"信じられない"  韓国農民新聞社・郭重燮

 今年の米生産量が400万6000tで、1980年以降で最も低い水準を記録しそうな穀物業界では、来年度のコメの需給不安を懸念する声が高まっている。

 農林水産食品部は今年のコメ生産量は2013糧穀年度(2012年11月〜2013年10月)の予想需要量401万5000tより不足だが、今年度産の新米に在庫米まで加えて推計すると、全体では需給上の問題がなく、ご飯米用の輸入米20万7000tも出せるため、需給には全く問題がないという立場だ。
 しかし、このような説明にもかかわらず穀物業界は、依然として憂慮の視線をおさめることがない。米需給見通しをめぐり、政府と穀物業界が互いに行き違った反応を見せている。
 糧政当局は、需給安定用に活用することができる在庫が加工用を除いても61万4000tに達するという点を需給バランス見通しの理由で立てる。しかし、在庫はほとんどが輸入米と、ご飯米用に使用するのは難しい古米である。消費者が望むご飯米は国内産新穀だ。収穫期には下降線だった産地稲の価格が、今年は異例で上昇曲線を描くことも、このような状況を反映したのだ。
 穀物不足の事態が地球村を不安の中に追い込んでいる。韓国の穀物自給率は22.6%に過ぎない。国が混乱に陥らないように、米だけは必ず自給する必要があり、そのためには糧政の大転換が避けられないという声が高まっている。

( [3]に続く )

【韓国特派員レポート[1]はこちらから】

(2012.12.26)