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袋詰め精米の不適正表示2.7%、DNA鑑定では16.9%に異種混入〜平成19年産米特別調査結果

 農水省が全国各地の米の3020小売業者(1104小売店と1916量販店)と677卸売業者を対象に、平成19年産の新米が急速に出回る昨年10月から12月までの期間、袋詰めされた精米の現物の表示内容を調べたところ、全国の3697店舗で販売されていた4万3655点の商品のうち、1172点(2.7%)に、精米年月日、産年、産地、使用割合、販売者の住所などのいずれかまたは複数の表示が欠落しているのが見つかった。

 同時に表示の根拠を帳簿で確認したところ、未検査の原料玄米を使っているのに、産地、品種、産年などを表示していたものがあったという。
 また、537点の商品のDNA分析をおこなったところ、91点(16.9%)に、表示と異なる品種が混入している疑いがあることがわかった。うち62点(68%)は販売業者に原因があり、残りは混入原因が不明だった。
 農水省は、不適正な表示や表示内容が疑わしい商品、表示と異なる品種混入の疑いがある商品について、販売業者に指導をおこなった。また、都道府県域の1業者にJAS法にもとづく名称表示の除去命令をおこなったほか、316業者に対しては指導などをおこなった。

(2008.07.14)