統計

統計

一覧に戻る

平成19年度牛乳生産費5.4%増 飼料費かさむ

 農水省がこのほど公表した平成19年度牛乳生産費(全国平均値)は、搾乳牛1頭当たり通年換算の資本利子・地代全額算入生産費(=全算入生産費)が71万365円で、平成11年度以降で全算入生産費が最も高かった前年度より5.4%増加した。

    飼料価格の高騰で飼料費がかさんだ。100kgあたり(乳脂肪分3.5%換算乳量)全算入生産費は7853円で、やはり5.4%増加した。また、搾乳牛1頭当たり粗収益は、乳価が上昇したことにより、前年度に比べ0.1%増え、71万8655円だった。
    全算入生産費は飼養頭数規模別では1〜20頭未満では87万1858円。50〜80頭では66万2327円と、全国平均値を下回る。しかし、それ以上では100頭以上の場合でも66万3079円と差はない。物財費は飼養規模による差はほとんどなく、小規模では間接労働費が高い。また、100頭以上の規模になると、労働費は減るが、償却、支払利子、支払地代などが増える。

(2008.12.24)