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さらに伸びる予測  富士経済

 (株)富士経済の中国現地法人は中国の食品市場を昨秋から今年2月まで調査、4月16日結果を発表した。

 中国では食品メーカーの信頼を失うような事態の多発から、今後は消費者が最も重視する味と品質を両立させられないメーカーは淘汰されていく見通し。また味覚とファッショナブルなパッケージを基本に、健康機能などを謳ったものが市場のトレンドとなってきている。
 ビールの生産・消費量は世界一で08年の市場は金額で前年比2・2%増。地域ごとに中小のメーカーが計400社以上あるとみられるが、大手が中小の吸収合併を進めている。
 茶系飲料は金額で緑茶の市場規模が最も大きく、次いで紅茶、ジャスミン茶、烏龍茶と続く。全体の今年度見込みは前年比27%の増加、09年度はさらに28%増の予測。外資ではサントリーがシェア4位に入っている。
 飲料で世界最大手のコカ・コーラが昨年から茶系飲料の新商品を販売したことから競争の激化が予想される。
 お菓子の中ではチョコレート市場が拡大を続け、08年は20%増、09年は25%増の見込み。中国では手軽なプレゼントとして幅広く利用されている。
 調味料は食用油、香辛料、醤油の順に規模が大きい。食用油は従来の量り売りから、今は中都市部でもパッケージ製品がメインになっている。日本からはキッコーマンや味の素が参入している。

(2009.04.20)