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つゆの素などの市場拡大見込む 富士経済が調査

富士経済

 業務用食品市場は外食産業の低迷で苦しいが、その中で09年の鍋つゆ市場は6.3%の伸びが見込まれるーなどの調査報告(対象58品目)を(株)富士経済が6月3日発表した。

 注目市場4つのうちドレッシング類は08年を1.6%上回って389億円の見込み。この市場は飲食店のサラダメニュー拡充で大きくなってきたが、食用油の高騰で多くのメーカーが製品を値上げ。その影響で08年は拡大の勢いがなくなった。一方でノンオイルドレッシングは好調だった。
  全体としてドレッシング市場は健康志向を反映したサラダメニューの広がりなどから中長期的には拡大していくとみられる。
  つゆの素は2.2%伸びて319億円市場となる見込み。業務用として、めん以外の煮物や丼物などの和食メニューへも用途が広がる中で、減塩や化学調味料無添加をうたう製品が存在感を高め、また和風パスタへの応用など需要開拓の余地を残している。
  鍋つゆは6.3%増の17億円市場となる見込み。野菜をたくさん摂れる鍋料理の栄養価が注目され、また家庭でも手軽に作れるとして需要が増えている。
  コンビニや量販店では1人分の個食鍋が主流だが、居酒屋やファミリーレストランでも1人鍋が増えている。
  今後は秋冬メニューの印象をなくし、春夏にも寄与する製品開発が必要となっている。 トッピングソース類は5%増の42億円となる見込み。

(2009.06.05)