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生産資材価格7.6%上昇  農業物価指数

 農業生産資材価格は前年に比べて7.6%上昇したなどとする平成20年の農業物価指数が公表された。農産物価格は上がらないなか、農業経営の厳しさが改めて示された。

 農林水産省が6月25日に公表した統計では、17年を100とした農産物価格(総合)は97.7。前年との比較では、米、果実、花きが低下したが、野菜と畜産物が上昇したことで0.1%上昇した。
 米は収穫量が増えたことから価格が下がった。果実ではリンゴの出荷量増で8.4%下がり、切り花の価格下落で花きは2.1%下がった。
 一方、野菜は輸入食品の薬物中毒事件で、輸入野菜が減り国産需要が増えたことと、冬から春にかけての天候不順で4.2%上昇した。畜産物も乳価の引き上げで2.1%上がった。
 これに対して生産資材価格指数(総合)は113.6。前年にくらべて7.6%上昇した。前年との比較では肥料は23.9%、飼料は16.0%、光熱動力は19.5%上昇した。
 農産物価格指数97.7と生産資材価格指数113.6から算出した農業交易条件指数は86.0で前年にくらべて6.9%低下。交易条件は悪化した。平成20年度農業物価指数

(2009.06.30)